発達がゆっくりな息子はもうすぐ4歳。
1歳半からゆるゆるとトイトレをしているものの、まだオムツははずれていません!
この記事に辿り着いた方は、
悩む人
4歳になったのにオムツが外れない…
トイトレ進む気配が全くない…
と焦っている方も多いのではないでしょうか?
我が家も一進一退のペースです。
今回は、トイトレに悩む方に向けて、トイトレがなかなか進まない理由とその対策について発信したいと思います。
これを読めば、「進まない…」という焦る気持ちが少し落ち着きますよ。
発達ゆっくり息子のトイトレの歴史
※3歳夏までの歴史はこちら!
3歳の夏から
ズボンを履いたままであればおまるに座れていた息子。
※おまるは、またがっても腰かけても使えるこちら↑を使っています。
しかし、それも次第に嫌がりやらなくなってきました。
そしてまた停滞期がやってきます…
毎日のように誘い続けますが乗らない日々。
ただ、家では私のトイレに、外ではパパのトイレに付いて行き、興味深げに見ています。
「おしっこはトイレでできるとカッコいいようだ」ということは理解してきているようでした。
年少クラスになった4月から6月現在まで
そんな日々が続いて季節が巡り、4月になりました。
息子は年少クラスに。
「幼児クラスに上がったらもしかしたら刺激を受けるかも」と発達相談の心理士さんが言っていたな〜と思い淡い期待を持っていましたが、あまり変化のない息子でした。
そこで、寝起きのタイミングでおまるに座らせてみる作戦を思い立ちました。
うとうとしている時ならば、少ない抵抗で座らせられるのでは??と思ったからです。
少し抵抗しましたが、オムツを脱いで座らせることに成功!
めっちゃ褒めました。むぎゅっしました。
こどもの気持ちに寄り添って、できてうれしい、やったー!という気持ちを盛り上げると子どものスイッチが入りやすいよ。
その日から、「毎朝おまるに座る」「今日も座れたね!」を習慣づけるべく、続けています。
また、濡れた感じがわかる紙おむつを使い、「出たら1番に教えてね!」と伝えています。
10回に1回くらい教えてくれるようになってきました。←イマココ
実はこの方法、1年くらい前からも時期を空けて何回か試したことがあります。
当時はずっと全力抵抗で拒否していました。
現在は「嫌だけど、そこまで嫌じゃない」という感じで座ることができています。
さらに、保育園では「立ち便器の前でオムツを脱ぐ」を練習中です。
本当にスローステップですが、一年前と比べれば進んだよ!
今までに試したトイトレ
今までに試したトイトレとその結果をまとめました。
こちらは息子の場合の結果です。
たとえ同じ作戦を行ったとしても、お子さんそれぞれで反応は変わってきます。
息子にうまくいかなかった作戦が別のお子さんだったらうまくはまるかもしれないし、作戦を出すタイミングによっても結果が違ってきます。
もし「試したことがないよ」という作戦がありましたら、試しに一度、やってみると良いかもしれません。
ご褒美作戦
- トイレに好きなものを…あっても入らない
- トイレ行けたらシール…3日で飽きる
- おしっこできたら好きなお菓子をあげる…拒否される
肌触りの改善作戦
- おまるにおまるカバー…それでもヤダ
- 柔らかい補助便座(↓こちらです)…座りたがらない
息子はまだ早かったかなと思うくらい座りたがらなかったのですが、保育士視点で見るとかなりおすすめだなと思うので紹介します。
柔らかくて座りやすい。ひんやりしない。凸凹が少ないので掃除しやすく丸洗いもできます。
体幹がぐらつかずトイレに入れるお子さんに使いやすい補助便座だと思います。
姿勢の安定作戦
背もたれと足台設置…座りたくない
ルーチン化作戦
- おむつ替えのたびにトイレに誘う…断られ続ける
- 朝だけおまるに座る…しぶしぶ座れる
おしりが濡れたと感じられるようになる作戦
- いきなりパンツ…おしっこ出ても気が付かない、履きたがらなくなった
- トレーニングパッドで濡れた感を…時々教えてくれる
以上が我が家のトイトレの歴史です!
トイトレが進まない原因は?
上記の経験から得た、原因と対策と次項から書いていきます。
感覚過敏がある
感覚過敏があると、水を流す音やトイレの光、便座の感触などの刺激が強すぎて耐え難く、拒否感が出てしまう場合があります。
息子の場合は、触覚過敏があり、冷たいものが苦手です。
お風呂につかるのは好きだけれど、プールや水遊びは苦手としています。
便座は硬くて冷たいので、ちょっと座りにくいようです。
タオルや便座カバーなど、あれこれ試していました。
感覚鈍麻もある
感覚鈍麻とは、音や光、感触などの刺激に対して通常よりも感じにくくなっている状態のことです。
感覚鈍麻があると、おしっこやうんちが出ても気が付きにくく、トイレのタイミングがつかみにくいことがあります。
息子も、おしっこが出てもほとんど気が付きません。
排尿してすぐのおしっこは自分の体温と同じ温かさなので、肌に触れてもなかなか気が付かないのかもしれません。
こだわりがある
ほとんどのお子さんは産まれたときからおむつでトイレをしていたことと思います。
トイトレは、おむつではなくトイレで用を足せるように変化させていくこと。
今までの習慣を変えることになります。
こだわりがあると、「今まで同様のおむつではなく、トイレでおしっこをする」ということに不安や抵抗があるように感じることがあります。
息子もオムツでするのが安心のようです。
寝起きに座って10分経っても頑として出しません。
オムツを履いて、安心してホッとした時に出ています。
身体のコントロールの難しさがある
トイレに行く際に必要な動作(立つ・座る・バランスを取るなど)は、体幹が弱いと不安定になりがちです。
この不安定感が子ども自身の不安感や困難感に繋がり、トイトレが進まない原因の1つとなることがあります。
息子の場合は、3歳にしてコンビカーや三輪車にまたがって蹴って進むことが難しく、長く乗ることが出来ていませんでした。
また、元気な時には慎重さを発揮して安全に過ごせるのですが、疲れていると何もない所で躓き歯を床にぶつけてしまうといった少し大きなけがをしてしまうことも。
便座にしっかり座れる体幹が、まだ育っていなかったのではないかと思います。
報酬系の弱さがある
脳には、「報酬系」という機能があり、欲求が満たされたり、満たされると分かった時に活性化して喜びや嬉しさを感じます。
この機能があると、ある目標を達成した後の満足感や満たされた感じに魅力を感じ、達成まで頑張ることができます。
しかし、発達に特性のある人たちは報酬系の機能が弱いことがあり、達成後の満足感を魅力に感じる効果が少なく、頑張り続けることが難しくなる場合があります。
トイトレで定番の1つ「ご褒美シール作戦」が効きにくいのは、報酬系の弱さがあるのかもしれません。
息子が成功したのは最初の3日だけ。
あまり魅力を感じていないようです。
トイレでできたらご褒美作戦では、最近の特別メニューで楽しみにしていたはずのアイスを用意しました。
しかし、ご褒美としてあげるよ、と伝えても気にするそぶりが全くありませんでした。
以上、トイトレが進みにくい原因を挙げてみました。
改めて書いてみるとまあまあ手ごわいですね。
でも、原因があったからトイレに行きたい気持ちが湧かないのかな、という子どもへの理解も深まりました。
トイトレが進まない原因への対策
この項では、先ほどの原因への対策として、実際にやってみて息子に上手くはまったものを書いていきます。
過敏への対策:便座カバー代わりにお気に入りの毛布を使った
おまるのカバーとして、色々試した結果、お気に入りの毛布を便座の上に乗せるのが有効でした。
肌身離さず持っているお気に入りの毛布を便座の端に敷いてあげると、抵抗を感じることが減ったのか、座れることが増えました。
鈍麻への対策:濡れる経験を積む
おしりが濡れたことが分かるようになるためには、濡れたと分かる経験が必要だと感じ、使い捨てのトイトレ用おむつを継続的に使うことにしました。
普通の布パンツとズボンでも十分にその経験は積めますが、先の長い我々には、毎日毎回のおもらしパンツの水洗い等はちょっとしんどかったです。
そこで現在使っているのは、このおむつ。
他にも濡れた感じが分かるおむつはありますが、こちらは価格が安めで気軽に続けやすいのがいいなと思っています。
そして、「おしっこが出たら、ママやパパよりも早く、一番に教えてね!」と伝えました。
「一番」という言葉にくすぐられ、教えてくれる頻度が増えました。
また、もう少し小さく尿量が少なかったころは、こちらのパッドも使っていました。
本来は、布パンツの中に敷くパッドですが、我が家は普通の紙おむつの中に入れていました。
多少はごわごわしてしまいますが、こちらも濡れた感じが分かり、またおむつが濡れていなければそのまま履けるため、おでかけの際にも便利でした。
こだわりへの対策:偶然出たときにほめちぎる
こだわりが出る一つの要因として、今までと同じ行動をとることで不安を減らすためだと考えられています。
そのため、こだわりを変えていきたい時には一気に変えるのではなく、少しずつ段階的に変えていく必要があります。
やって欲しい行動ができたときに、「よかった」という安心の経験をたくさんしていくと、だんだんと変わっていきやすいです。
この考え方を使い、お風呂など、おむつを履いてない状態が長い時に、偶然おしっこが出たときに
おむつしないでおしっこできたね!!!!!
とほめちぎりました。
それ以来、息子は時折思い出したように「この間、おむつ無しでおしっこできたんだよね」と言っているので、気持ちの面での成果が出ているように思います。
体幹の弱さの対策:運動系の療育に通う
体幹を鍛えるおうちトレーニングなどもありますが、親の私に余裕がなくなかなか長続きしません。
専門機関に頼ろうと思い、運動系の療育に通い始めました。
(未就学児向けの療育は、主にお住いの自治体の「発達支援センター」や民間の「児童発達支援事業所」が行っています。)
※もし施設が気になるなという方は、「LITALICO発達ナビ」のサイトで検索することができます。
頻度は週一回程度。身体の動きが良くなり、力が付いてきたなと思います。
体幹の力がついてきて、コンビカーや三輪車に自分から「乗りたい」と言うぐらい楽しめるようになりました。
成長を感じます!
報酬系の弱さへの対策:報酬で釣るのではなく、「必要な動作」としてルーティーンを仕込んだ
トイトレは、「時間を決めてその都度誘う」のが定番の方法ですが、この記事にたどり着いた方にとっては、それが難しいことだったりしますよね。
もし数日できたとしても、疲れてしまって継続が難しくなってしまうのは、あまり効果的とは言えません。
そのため、子どもと親の続けやすい頻度で誘うのが、バランス的にいいのではないかなと思います。
そして、「できたらご褒美」があまり魅力的に映ってない場合は、生活の流れの中に組み込むことを意識して見るといいかもしれません。
我が家の場合は、「朝だけ誘う」をルーティーンにしました。
生活の中への組み込みとしては、以下のルールを作りました。
そして「今日もできたね!」と一緒に喜びます。
このルーティーンを、子どもの体調が悪いとかでない限りは崩さないようにしています。
できるようになったこと
これまでに書いた「対策」を続けて3か月ほど経ちました。
現在は、
- 起床後のおまるに座れるようになった
- おしっこやウンチを教えてくれる頻度が増えた
- 立便器のまえでズボンを脱ぐことができるようになった
- 偶然でもおしっこがおむつなしで出たり、おまるにおむつで座って出たりしたときにとても喜ぶようになった
ができるようになってきました。
布パンツで過ごせる日はまだまだ遠いですが、確実に少しずつ近づいていると感じます。
まとめ
今回は、トイトレが進まない原因とその対策を考えました。
「進まない…」という焦る気持ちは、少し落ち着きましたでしょうか。
焦る気持ちが落ち着けば、トイトレが進まない原因が見えてくるのではないかと思います。
原因が見えてくれば、対策も立てられるし、通っている園や事業所など、周囲の協力が得やすくなるとも思います。
「少しずつでも進んでいるんだ」という長~い目と、建設的な気持ちで無理せず付き合っていきましょう!
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