子どもの定番の遊び、「砂場遊び」
砂場遊びは、子どもの成長発達を促すことができるので、保育園や幼稚園でもよく取り入れられている遊びの1つです。
しかし、手や足など、触覚に過敏さがあると、砂を触るのにもかなりの抵抗を感じることが。
息子も触覚過敏があり、2歳ころから砂、のり、芝生、冷たいもの…などを触るのに抵抗があり、なかなか触れることができませんでした。
通っている園などで日常的に砂場遊びをしている場合、砂の感触に慣れなくて人知れず困っているかもしれません。
そこで、この記事では、触覚過敏がある子ども向けの砂場遊びアイディアを書いていきます。
無理なく少しずつ砂に触れることができるように5ステップに分けて書いてみました。
砂に慣れることができれば、似たような他の感触にも慣れやすくなり、過敏へのストレスが減っていくのではないかと思います。
息子が実際に遊べたものもあるので、下に書いたことに注意しながら、ぜひ試してみてください。
ステップ別★砂遊びのアイディア
ステップ0:子どもの様子を観察しよう!
まず、子どもがなぜ砂場に興味を持たないか、砂場遊びだけではなく、他の生活場面も思い出しながら、子どもの行動を観察し理由を探ります。
理由が分かれば対策が立てられるからです。
ここが実は1番大事なところだと思ってます!
ステップ1 砂遊びの様子を見てみよう!
大人が遊んでいる様子を見てもらいます。
信頼できる大人が砂に触れて楽しそうに遊んでいる姿を見て、砂場への警戒感を緩めるとともに、興味を持ってもらいましょう。
見るのもひとつの遊びです。
ステップ2 おもちゃを使って砂と遊んでみよう
触覚に過敏がある場合は、砂そのものの感触が難しいことが多いですが、おもちゃなど、すべすべした肌触りのものは大丈夫であることも多いです。
そのためまずは、砂そのものではなく、スコップや車、バケツといった砂遊びに使うおもちゃを渡してみましょう。
そして、その子の身近なものや好きなものに絡めながら、少しずつ砂に触れていくのです。
大人が作るもののお手伝いをしてもらうのもいいかもしれません。
また、生活の中でよく目にするものに見立てるとイメージが湧きやすく遊びやすいかと思います。
このように、おもちゃなどの道具を使い遊ぶ中で、砂粒が自然に肌に付着して知らず知らずのうちに触れている、という状態から始めてみましょう。
- コーヒーづくり…ぐるぐる回すのが好きな子におすすめ
水を混ぜた砂をコップに入れて、小さめのスコップなどで混ぜて遊びます。
コーヒーなど飲み物があると自然と座りたくなりますね。砂場の縁に腰掛けることもできます。 - 作ったものを道具で壊す…積み木を崩す遊びが好きな子におすすめ
型抜きなどを大人が並べて作り、それを子どもが壊します。
スコップなど道具を使えば砂にさわらなくても壊せるので、ハードルが下がり興味を持ってもらいやすいです。 - 車を走らせる…車好きにおすすめ
大人が砂に道路を描きます。
そこを走らせるだけ。
砂場の縁を鉄橋に見立てて乗り越えるような道路を作ると、砂場の中に入るハードルがグッと下がります。
砂場用の車は、このようなダンプカータイプがおすすめです。
走らせるだけではなく、砂を「入れて」「運んで」「降ろす」という砂に関わる3つの遊びができるので、遊びが広がり大人から見てもコスパ抜群です。
息子は今この段階!まさにダンプカーのおもちゃで砂場に入れました。
「できるようになった」と本人も喜んでいます!
ステップ3 砂場の中に足を踏み入れる
ステップ2のような遊びをすることで、砂粒に触れたり、少し砂場に入ることができるようになってきたと思います。
ステップ2を繰り返す中で経験値が高まり、次のステップにつながります。
ステップ3では、砂場の中に入って遊んでみます。
- スコップで穴を掘る、山を作る
- スコップなどを使って線や道路を描く
- バケツやダンプカーに砂を入れる、出す
大人がイメージする、定番の砂場遊びっぽくなってきましたね。
道具をしっかり使って遊びます。
少しでも遊べたら、「できたね」「砂をすくえたね」と具体的にできたことを認めていきましょう!
ステップ4 触ってみよう!
このステップでは、自らの手で触ってみます。
まずは、砂粒が手につきにくい状態の砂がおすすめです。
山づくりの仕上げに差し掛かったような固まりかけの砂ならば、砂が手につくのを最小限にすることができます。
- 型抜きに入れた砂を手でトントンして固める。
- 作った山が崩れないようにトントンする。
などからやってみましょう。
砂粒に慣れてきたら次のような遊びもできるかもしれません。
- 手形・足形遊び
砂を平らにならし、手や足を置きます。置いた手や足を少し揺らして、砂に跡を付けます。
この跡が手形・足形となります。 - 化石遊び
手や足を砂場に置いて動かさないようにしたら、その上からさらに砂をかけてトントンし、隠します。完全に隠れたら、良いタイミングでもぞもぞと動き出します。
砂にひびが入って中から手が出てきます。まるで化石が動き出したかのようで、やっている人も見ている人も楽しめますよ。
- チョコレート遊び
泥が乾いて砂になる直前、チョコレートのようにつやつやでカチカチに固まっている期間があります。
このタイミングで触ってみるのもおすすめです。砂とは思えないようなつやつやを感じることができますよ。
ステップ5 ダイナミックに遊ぼう
触覚過敏のないお子さんでも、ステップ5に至るのは4~6歳位。
友達同士で協力して作るものもあり、ここまでくると、砂に対する過敏さは、だいぶ減っているのではないかなと思います。
- 素手で穴掘り
山にトンネルを掘ったりする際などに便利ですね。 - 泥団子作り
水と砂をいい割合で混ぜて、お団子にする。上手く作るとピカピカ光ります。 - 泥遊び
汚れてもいい服で。ダイナミックになるでしょう。
泥遊びは未だに私も苦手です。顔や髪の毛についちゃうと嫌な感覚が走ります。
保育でやるときは、覚悟を持ってスイッチ切り替えて挑みますよ!
砂場遊びのアイディア★触覚過敏さんの砂場遊びのまとめ
ここまで、ステップ別に砂遊びのアイディアを書きました。お子さんの参考になれば幸いです。
子どもの様子を見ながら、スローステップで、楽しく、徐々に
慣れていけることを願っています。
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