ASDとADHDのあるれもんです。
感覚も健常者よりも過敏な傾向で、今まで色々な工夫をしてきました。
今回は、触覚過敏対策でやってよかったものをご紹介します。
過敏でお悩みの方へのご参考になれば、嬉しいです。
この記事を書いた人
感覚過敏の程度…触覚・視覚・聴覚・嗅覚・味覚にあり。
以下に、覚えている範囲で経験した触覚過敏を抜粋します。
幼少期▶
- 洋服のタグがかゆい
- 手洗い時、ハンドソープの保湿成分によるヌルヌルが耐えられず完全に取れるまで洗い流す
- 食事で汁物は不器用さからこぼしやすく、口周りにこぼれるのが嫌で鍋料理が嫌いになる
- 鼻水が出てもかめない。拭く時の感触や鼻水が手についてしまうのが嫌で垂れ流し状態
10代~▶幼少期のものに加えて…
- 顔周りの髪の毛が当たるのが嫌でおくれ毛といったおしゃれな髪型ができない
- 洋服の縫い目やゴムの締め付けがかゆい
- 走ると肌に布が当たり続けて痛い
- マニキュアは爪先の息が詰まる感じがする
- 口紅はべとつく感じが苦手
- 爪が伸びるとイライラする
- 綿素材じゃないシーツだとちくちくする感じが伝わってきて快適ではない
- 必要があるから手洗いするけど本音はしたくない(濡れるのが嫌だ)
- 急に触られるのが苦手
10代以降はおしゃれしたくてもできないもどかしさを感じていました。
そもそも触覚過敏とは?
発達障害で見られる脳機能の偏りが、感覚機能に作用して不快感や痛みを感じてしまう状態のことで、肌に触れる感覚に過敏がある状態のことを言います。
の事です。
敏感肌と触覚過敏の違いを具体的に書くと、以下のようになります。
【触覚過敏】
皮膚でうけた刺激を脳で処理した際に、不快感や痛みを感じる状態。髪の毛が肌にあたって全身がぞわぞわしてしまったりする身体の反応を触覚過敏といいます。
例えば…
- 服のタグや縫い目が触れたりゴムの締め付けがかゆくて動悸がする
- ハンドクリームを塗ったときのべとべとが苦手
- タートルネックなど首にまとわりつかれると苦しくなる
【敏感肌】
肌が外部刺激に対して過敏に反応をする状態で、乾燥していたり炎症が起こったりすることも。過敏状態になった場所が刺激されて赤くなったりヒリヒリしているような状態を敏感肌といいます。
例えば…
- 服のゴムの締め付けや縫い目が当たってかゆい。
- 手荒れして赤くなり、痛い・かゆい
- 乾燥しているところに髪の毛があたってかゆい
似ている内容もありますが、比べると違いがよく分かるかと思います。
「その場所だけの不快感」なのか
「不快感が全身に及んでいるものなのか」
が大きな違いと言えそうです。
触覚過敏は治るのか?→治るという概念のものではない
触覚過敏は脳の働きが偏っていることにより発生している事案です。
もし治そうとしたら脳の働きつまりは発達障害を治すことにつながると考えられます。現在これらの事は難しいとされておりますので、「触覚過敏は治るものではない」と言われています。
ショックだ・・・
対策はできるよ!
ただ、その過敏を起こす要因となる「余計な刺激」を減らすことはできます。
次項では私自身の経験で得た対策法をご紹介します。過敏でお悩みの方は参考にしてみてくださいね!
触覚過敏への対策方法3つ
それでは早速私が実際に行っている対策方法を紹介します。
- 肌を健康な状態に保つ
- 不快じゃない素材を探す
- 着方の工夫
触覚過敏に対応した対策は上記の3つ!
順番に紹介していきます。
触覚過敏への対策①肌を健康な状態に保つ
触覚過敏と肌状態の関連性について言及している記事はあまり見かけませんが、当事者の肌感としては、多かれ少なかれ関連しているのではないかと思います。
脳がうまく信号を受け取れない不快を感じているのを治すのは難しい。
でも、その手前の、「肌」という感覚器官のバリアをきちんと保っておけば、不快信号を最小限に食い止められる、と考えました。
お肌を保湿する
お肌を健康な状態に保つ近道は、「保湿」です。
赤ちゃんの肌も「とにかく保湿を」と言われているほどです。
保湿する化粧水などは、肌への刺激が少ないものを使うのがおすすめですよ。
私は「オルビスユー」を使っています。
トロリとしてるのに、肌に付けたんにパシャパシャ触感!
肌に吸い込まれる感じで、不快感なくて本当に良い使いごごちです!
オルビスユー は口コミサイトで1位をとったこともある物で、初期のエイジングケアとしても人気です。
オルビスの公式サイトならスキンケアチェックとサンプルが無料でもらえるので、気になる方は試してみてくださいね。
お肌の状態によっては医薬品を使う
オルビスを使っていても、肌が本当に荒れている状態だとちょっとしみることもあります。
そういう時はヘパリン類似物質配合のクリームを使っています。
病院では「ヒルドイド」と呼ばれていることの多いクリームです。
最近市販されるようになり、気軽に手に取れるようになりました!
お肌が健康な状態になると、髪の毛がついても少しは我慢できたり、この素材でも大丈夫、みたいな状態まで過敏度が減りました。
触覚過敏への対策②不快じゃない素材を探す
不快じゃない素材として一般的に思い浮かべられるのが、
「綿」
だと思います。
私の場合は、さらに
- 汗をよく吸うもの
- ごわごわしてないもの
- 縫い目やタグがないもの
だと快適に過ごせます。
冬のアンダーウエアには綿混でちくちくしない素材のものを使っています。
今使っているものは、無印良品で購入しました!!もうよれよれで撮影には耐えられませんが、現役です!
ショーツは脇に縫い目がないものがあります。
私はイトーヨーカドーで購入しました。
無印良品様、イトーヨーカドー様、ありがとうございます…!!!!
※現在、イトーヨーカドーで綿100%で縫い目のないショーツがなさそうでしたので、次に買い替える時は、こんなものもいいかもしれません。
感覚過敏への対策③着方の工夫
快適に過ごすために、着方も工夫しています。
アンダーは裏返して着る
肌に触れるアンダーウェアは、わざと裏返しにして着ています。
普通なら肌に当たってしまう縫い目ほとんど当たらなくなるので快適です!
・おなかはきちんとしまう
腰回りは服のシワで不快を感じてしまうので、きちんとお腹をしまいます。
トイレの度に直しています。
肌に触れるアンダーウェアがなんとかなれば、アウターは割と何でもいけます。
どんな素材でも難しい時はその着方を避ける
快適な素材の服を使っても、特定の着方が難しい場合があります。その時は、その着方を避けることが唯一の解決方法の場合もあります。
私の場合は、タートルネックなどが苦手で、鎖骨から首にかけての範囲に布が触れると不快感を感じ、ひどい時は息苦しさや動悸がします。
どんな素材を試しても難しかったので、首に布が当たる服は避けるようにしています。
小物で工夫する
特定の着方が難しい場合でも、着け外しがしやすい小物なら取り入れやすい場合があります。
私の場合はちくちくしないマフラー!
ソフトにまいたりぎゅっと巻いたり、自分が快適に思う圧力で巻けるので寒い日に多用しています。
電車の乗り降りなど、気温変化でも気持ち悪くなったりもするため、手軽につけたり外したりできるのも良きです。
対策した結果
上記対策①~③を行うことにより、余計な刺激を肌に入れないことに成功しました。
工夫するのにひと手間がそれぞれありますが、工夫しないよりは明らかにストレスが減ったので、私には良い方法です。
ストレスが減ったことで、髪の毛を前髪も伸ばしてみようかな…伸ばし中の髪のちくちくに耐えられるかもしれないという挑戦心も戻ってきた感じがします。
もしロングヘアになれたら、その時はどうか褒めてください(笑)
まとめ
敏感肌と触覚過敏には違いがあり、触覚過敏は治るものではないことが分かりました。
しかし、敏感肌といった「お肌の状態」は改善できるし、健康な肌状態になれば余計な刺激を減らせると実感しています。
この記事を参考に、ぜひ自分に合った対策を立ててみてください!
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