話題のMBTI診断でINTPタイプの結果が出たけど、INTPタイプは発達障害かもと言われて気になってしまった…そんな思いでこの記事にたどり着いたあなたは、自分自身についてより深く知りたいと考えているのではないでしょうか。
INTPタイプ・発達障害当事者である私が実体験も踏まえて考察しますので、よりご自分を知るきっかけやツールとしてご利用いただけたらと思います。
もしINTPタイプで発達障害かもしれないと頭を抱えていたら、1人で悩まずに専門家に相談することをおすすめします。
INTPタイプに関しては、こちらの記事もどうぞ!
【サクッとおさらい】INTPタイプの特徴
理論的かつ創造的な思考を好むINTPタイプは、以下のような特徴があります。
- 論理的思考…INTPは、論理的な分析や問題解決をしたがりがち。複雑な問題に対処し、論理的な解決策を見つけるのが得意です。
- 独創性と創造性… 新しいアイデアを生みだせる創造力があり、そのアイデアを実現するための戦略を考えることもあります。
- 内向性…他人とコミュニケーションを取るよりも一人であれこれと複雑な問題について考えることを好みます。自分の考えに集中し、外界との関係よりも内的な探求をしています。
頭の中であれこれ考えるのが大好きで、1人の時間を大切にしたいと考える人が多いようです。
【サクッと解説】発達障害とは?
脳機能の発達に偏りがあることで物事の捉え方に違いが生まれ、日常生活に困難がある状態を総称して発達障害(神経発達症)と言います。
特にINTPタイプとよく関連付けられているのが、ASDとADHDです。
ASD(自閉スペクトラム症)
- 社会性やコミュニケーションが不器用
- 興味の範囲が狭くて深め。数字など秩序があって答えが明確なものを好む傾向がある。
- 五感が敏感(感覚過敏)なこともある
ADHD(注意欠如・多動症)
- 興味があれこれ移ろう(多動性・衝動性)
- 忘れ物が多い(不注意)
- 創造力豊かで既成概念にとらわれない発想ができる人もいる
同じ障害名の診断が出ていたとしても、1人1人特性の出方は異なるので、上記が全て当てはまる人もいれば、当てはまらないものがある人もいます。
INTPタイプと発達障害との関連性を考える
上記INTPタイプと発達障害それぞれの特徴を見ると、いくつか共通点があるのに気が付きます。
1. 興味の偏り
INTPタイプは興味を持ったことに対して奥深く考える傾向があります。ASDも同様に興味を持ったことには深く集中する傾向があります。
2. 社会性の課題
INTPは内向的な傾向があり、社会性やコミュニケーションに苦労しがち。この社会的な不器用さは、自閉症スペクトラム障害(ASD)と似ています。
3. 想像力の豊かさ
INTPは豊かな創造力で新たなアイディアを生み出すことができます。同じようにADHDも独創的でアイデアが豊富です。
まとめてみると、確かに両者は関係ありそうですよね。
わたしの場合も
- 興味が狭い
- コミュニケーションが苦手
- 頭の中で考えが巡り続ける
といった特性があり、これはINTPにも発達障害にもある特徴と言えます。
INTPタイプと発達障害はイコールではない
INTPと発達障害の特徴には共通点が見られました。
ということは、「INTPの人=発達障害」と言えるのでしょうか?
答えは「ノー」です。
発達障害を持った人でINTP以外のタイプの人もいるし、
INTPタイプだけど発達障害じゃない人だってもちろんいます。
そもそもMBTI診断と発達障害の診断は、目的が以下のように異なります。
- MBTI診断…物事の捉え方や性格傾向を16タイプに分けた性格診断
- 発達障害…物事の捉え方が独特なために生活に困難さがあった時に医師から診断されるもの
また、MBTI診断と発達障害の因果関係は、現在科学的な証明はされていません。
そのため、「MBTIの診断がINTPタイプだったから発達障害だ」と言いきることはできません。
ただ、私個人の主観的な考えでは、MBTI診断で示された性格傾向の原因が、もしかしたら発達障害の特性にあるのかもしれないなとは思います。
MBTI診断に関わらず、
もしも「なんだか生きづらいな…」と思ったときの対策を次項でご紹介します。
自身への理解を深めることができますよ。
INTPタイプで発達障害かも?生きづらいな…と感じた時の対策
私が生きづらいな…と感じたときに実際にやってよかったことを
- 自分でできること
- 外部に頼ること
に分けてご紹介します!
自分でできること
短期的に回復するためにやったこと
生きづらいと感じているときは、毎日過ごすだけで精一杯だと思います。体力と精神力を温存・回復させるためにまずは休むことをメインで行いましょう。
- とりあえず寝る、食べたいものを食べる…体力の回復が優先です!
- 泣きたい時に泣く…感情を爆発させてスッキリさせます。
- 信頼できる相手に愚痴を聞いてもらう…相手に了承を得てからぐちぐち言います。ちょっとすっきりできます。
- 感情を書き出す…思いついたままに感情を書きなぐって吐き出します。
長期的に生きづらさを減らすためにやったこと
毎日が少しでも快適に暮らせるように、原因と対策を考えましょう。
- 何について生きづらいと思っているのか書き出す…書き出すことで言語化され、何に困っているのかが明確になります。
- 困っていることについての対策を考える…原因が分かれば対策が立てられます。
- 例)不注意で出かける時の忘れ物が多い…「基本バッグ」を作ってモノの移動を極力減らし、どこに出かけるにもそのバッグを持っていくことにした。
上記の事に取り組んで効果があり、だいぶ楽に暮らせるようになりました。
外部に頼ること
信頼できる人がいたらできること
- 自分の特性を伝えて共有させてもらう。
- 特性への対策をその人にも共有し、必要な時に頼れるようにしておく。
なんでも話ができて、関係性が強固な仲なら言えるかもしれませんが、なかなか勇気がいると思います。
私はいなかったのでちょっとできませんでしたが、いたらかなり心強いなと感じています。
専門家に相談
専門家に相談するのも一つの手です。
ただし、一般の人や自称カウンセラーに相談するのおすすめできません。
専門的な知識のない人に相談すると、間違った情報を得てしまったり心の傷がえぐられる可能性があるためです。
下記チェックポイントを押さえている場所・人がおすすめです。
- 精神科 発達障害のワード検索で出てくるところ。
- 臨床心理士や公認心理士がいるところ
※公式サイトがあれば、経歴等の内容をしっかり見て判断することをおすすめします。
私は専門家に相談しようと精神科やカウンセリングにかかりました。そこで検査を受けることができ、発達障害の特性があると指摘されました。根本的な原因が分かったことで、精神的にとても楽になったことをよく覚えています。
しかし、「発達障害」という名前が認知された昨今。
発達障害について対応できる人気の場所は初診1か月待ちなんてこともあります。
そんなに待てない時は、オンラインで専門的に相談に応じてもらえるサイトを利用するのも手です。
オンラインでいいとは、だいぶハードル下がります!
専門職にオンラインで相談できるサイトを2つ共有させていただきます。
オンラインなら、通う手間もなく気軽に相談できますよ。
①「cotree」
- 臨床心理士や公認心理士が在籍
- ZOOMやテキストを使って直接相談できるオンラインカウンセリングサイト
- 価格も病院でリアルで受けるのとそんなに変わらない45分¥5500~
- 24時間前までならキャンセル料無料。当日も始まる前までならいくらか返ってくる!
予約の日なのに急に調子を崩してしまうこともあるよね…
以前行っていた病院併設のカウンセリングだと当日キャンセルは全額負担になっちゃってたので、cotreeはかなり良心的だなと思ったよ!
②「かもみーる」
- 臨床心理士や公認心理士等有資格者のみが在籍
- ZOOMや通話を使って直接相談できるオンラインカウンセリングサイトです。
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- 精神科医が在籍しているので、保険適用でオンライン診療も可能です!
有資格者しかいないので信頼できる!
約1分で無料登録できて申し込みから24時間以内に相談できる体制なのも疲れた身には優しいですね!
INTPタイプは発達障害ではありません。2つの関係についての考察と対策のまとめ
INTPタイプと発達障害には、共通点がありました。しかしながら因果関係は科学的に証明されておらず、「INTPタイプは発達障害だ」と言い切れないことが分かりました。
私の場合、発達障害の特性が性格傾向をINTPタイプにしているんじゃないかな~という感覚はありますが、1人1人特性の出方は異なるものなので、全員に当てはまることではありません。
INTPタイプの人は、生きづらさを抱えていることが多いので、自分でできる対策や信頼できる相談先を見つけて、少しでも楽になれるように応援しています。
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